♦私のリーダー経験
これまで、あまり「部下」というものを持ったことがなかった。私が初めて部下らしい部下を持ったのは、タイ駐在員時代。赴任後、いきなり6人のタイ人社員が所属する部署のマネージャーになった。
彼女たちが話すタイ語が分からない、業務の書類も全部タイ語で書かれていて意味不明、だけど、その会社で行われている経理業務は抜け漏れが多く、是正すべきところが盛りだくさんだ、というのだけは分かる…そんな状態でスタートしたタイ勤務。
まずは、コミュニケーションが取れないことには何も始まらないと思い、とにもかくにもタイ語だ!と猛勉強。日常会話、仕事が進められるレベルのコミュニケーションレベルに到達するまで1年。
その間にも、タイ語ができないながらも、私はものすごく一生懸命、コミュニケーションを試み、そして、「会社をよくしたい」「みんなの働きやすい会社にしたい」そんな思いで、色々なことをしてきた。
そんな一生懸命な姿勢が通じたのか、彼女たちが、いつの間にやらついてきてくれるようになった。私の思いを汲んで、先回りして仕事をしてくれたり、オフのスポーツや、食事の場への誘いの数も増えた。
これが、私が社会人になって、初めて経験した「リーダーらしい」経験である。この経験から学んだことは、「自らが発信者となる」「一生懸命な姿勢は、必ず伝わる」ということ。
「リーダーって、何かに秀でてなければいけないんでしょ?」とか小難しく考える必要はない。とにかく、自分がひたむきな思いで何かに取り組んでいれば、後ろから、自ずと人はついてくる。
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