学び

「吉本」と「香港デモ」に思う、情報を選ぶことの大切さ

こんにちは。まるこです!2019年下期は、「自分時間の倍増」と「複業探し本格化」をテーマに活動中です。

1.間一髪で香港のデモを逃れてきた日本人女性の話

昨日、取引先の20代女性が訪ねてきてくれました。雑談をしていたら、「実は私、先週香港に居たんですよ」と。

  • お友達を訪ねて香港に行っていた
  • 渡航前は、ここまでデモが本格的だとは考えておらず、普通に渡航可能だろうと思っていた
  • 最終日、鉄道に乗っていたらいきなり停車
  • なんと、隣駅でデモが起こっていた
  • もう一本乗る電車が早ければ、デモに巻き込まれていたかもしれない

本当に、「無事に帰ってこられてよかった!」というレベル。

デモは、最初は限られた場所でしか行われていたなかったけれど、最近は在住日本人の行動範囲にまで広がってきているとか。そのため、駐在員を日本に返し始めている日系企業も多いみたいです。

ああ、こんな事実、日本のテレビだけじゃ、全然知るすべがなかった。

2.日本のメディアは、吉本一色

先日、ハノイの日系レストランで昼食を取った際、日本の民報番組を見ました。ちょうどお昼のワイドショーの時間。報道されているのは、吉本の会見ばかり。香港のニュースなんて、まったく流れませんでした。

今でも、ニュースで取り扱われたとしても30秒程度だと思います。

これが、本当に、「報道」と言えるのかしら。

3.普段浴びる情報によって、私たちの関心は偏っていく

昨日の取引先女性とのお話を聞いて、

  • こんなにデモが本格的だとは思わなかった
  • そもそも、デモの原因についても理解していなかった

ということに気が付きました。

HSBCの口座開設にも興味があり、香港は「行きたい場所リスト」に加えていたので、もともとそこまで関心がなかったわけではないのです。ただ、ここまで状況が深刻だとは思わなかった。

まさに、日本のメディアの偏りを身体で感じた瞬間でした。そして、自分から、浴びる情報を意識的に選び取っていかないと、どんどん情報が偏っていってしまうことも痛感。

4.一連の出来事で、『ファクトフルネス』を思い出した

今回の一連の出来事で、2019年初めに読んだ『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』を思い出しました。

この本で一貫して主張されていたことは、「メディアの在り方」と、「私たち(受け手)の受け止め方」についてだと思うのです。

本書の中で紹介されている、「10の思い込み」のうち、「9.犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み 」は吉本のニュースにぴったり当てはまりませんか。

  1. 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
  2. ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
  3. 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
  4. 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
  5. 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
  6. パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
  7. 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  8. 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  9. 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
  10. 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

【図解レビュー】FACTFULNESS(ファクトフルネス)は日本人にこそ必要な本だ

5.まとめ:無知は怖い。情報は意識的に選別する。

スマホを手に入れた私たち。1日で得る情報量は、平安時代の人の一生分に値するとも言われています。

  • なんでも鵜呑みにするのではなく、常に疑問を持つ
  • 情報を取るソースを、いずれか一つに絞りすぎない

玉石混交だからこそ、自分たちが受け止める情報は、しっかりと取捨選択していく必要がありますね。

今日も、お読みくださりありがとうございました。

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まるこさん
こんにちは。まるこです。36歳、都内で会社員をしています。本業だけの収入に頼らない「複業」を模索中。「まるこの読書会」首都圏で開催しています。読書 / ヨガ / 学び大好きです。 詳しいプロフィールはこちら