なりたい「私」に近づく

【読書録】母親との関係に悩んでいる人に『毒になる母』

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今日のブログは、主に母親との関係で悩んでいる「娘」であるあなたに向けて書いたものです。(だから、関係がない人にはあまり面白くないかも・・・)

私は、この30数年、母親と数え切れないほど衝突しています。そろそろ、本当に一人の女性として自立しなければ、と思って手に取った『毒になる母 自己愛マザーに苦しむ子供』をきっかけに、ひとつ、私と母のこれまでの遍歴と、これからについて考える記事を書いてみました。

▼私の母との遍歴


20XX年、私は当時一緒に住んでいた母親の過度な束縛が嫌になり、
当時都内に住んでいた友人の家に転がり込んだ。

正社員になりたてで、一人分の引越し費用を出すほどのわずかな貯金もなく、
銀行のカードローンにまで手を出した。
(当時、銀行のATMで借金を返すことに、物凄く恥ずかしい思いをしたのを覚えている)

当時、何に耐えられなくなったのか。ひと言でまとめると「過干渉」だったように思う。

  • 付き合う人(彼氏、友人)について文句を言う
  • 土日の出掛ける頻度について「多すぎる」と言う
  • 社会人にも関わらず、門限は22時に設定された


その後、社会人サークルで知り合った男性と同棲を経て結婚。
母親からの過度な束縛はなくなった…ように思っていたのだが。

離婚して、出戻ってから早1年。母にとっては、さぞかし嬉しかったことだろう。だって、私の結婚がうまくいかずに離婚という形で終わってしまったことに対して「やっぱり私の言うことがいつも正しいわね」と思っているのだろうから(実際、同じような趣旨のことを言われた)


▼気づけば、いつも母の機嫌を伺っていた

私の家庭は、父親が仕事ばかりで夜遅くまで家に帰ってこなかった。
今思えば、家を、父の勤める東京から快速電車で1時間以上かかる郊外に買ってしまったのも、自分の城が欲しかった母の影響なんだろう。

平日は、ほぼ母しかいない家庭だった。必然的に、私の中で、父より母の方が存在が大きくなり、いつしか、「母に褒められること」が目的で、勉強をし始めた。

これは今も続いている。今は、勉強では評価されない。だから、勉強の代わりに、お金で。帰りが少し遅くなったりすると、ケーキを買って帰る、土日にランチをご馳走する。挙げ句、海外旅行までプレゼントしたこともある。

友人からは、「親孝行だね」と感心されるが、単なる「親孝行」以上の強迫観念に駆られていることすらあるのだ。

▼やっぱり、何かがゆがんでいる?

▽『毒になる母ー自己愛マザーに苦しむ子供』という本を買った

上記のような、様々な要因が絡み合い、私はたまに、母との人間関係が嫌になる。
昔、「アダルトチルドレン」について調べたりしたのだけど、その時はカウンセリングに行かずに家を出て母と強制的に距離を置くことで解決した。

そして、今。再び母との人間関係で悩み、Amazonで「毒親」「アダルトチルドレン」などという単語で書籍を探していたら、一冊の本に出会った。

それが、『毒になる母ー自己愛マザーに苦しむ子供』
本書に収録されている「自己愛マザー」チェックリストをやるだけでも、書籍代のモトは取れる、と思って即購入。

▽「自己愛マザー」チェックリスト(『毒になる母ー自己愛マザーに苦しむ子供』より引用)


  1. あなたの重要な問題について話しあうとき、母親が自分の話題に変えようとする。
  2. あなたの感情について話しているとき、母親が自分の感情を優先しようとする。
  3. 母親があなたに嫉妬するような行動をとる。
  4. 母親があなたに共感を示さない。
  5. あなたがなにかをするとき、それが母親の評判をあげるときだけ、母親はあなたを支え、励ましてくれる。
  6. 母親と心のつながりを感じたことがない。
  7. 母親が娘のあなたを愛してくれているのか、何度も疑問に思ったことがある。
  8. 人が見ているときだけ、母親はあなたのためになにかをしてくれる。
  9. あなたの身に重大な出来事(事故、病気、離婚など)が起きたとき、母親はあなたの気持ちよりも、それが母親自身の身におよぼす影響を考えて行動する。
  10. 母親が人目(家族、友人、同僚、世間など)をひどく気にする。
  11. 母親があなたの感情を否定する。
  12. 不都合なことが起こると、母親は自分の感情や行動の責任を取ろうとせず、あなたや誰かのせいにする。
  13. 母親はすぐに傷つく。問題を解決しようとせず、長い間恨み続ける。
  14. 自分が母親にうまく利用されていると感じる。
  15. 母親の身体の不調の原因が、あなた自身にあるように感じる。
  16. 子どものころ、母親の面倒を見なければならなかった。
  17. 母親に受け入れられていないと感じる。
  18. 母親があなたに対して批判的だ。
  19. 母親と一緒にいると無力感を覚える。
  20. 母親を恥ずかしく思うことがある。
  21. 母親は、ほんとうのあなたを知らないと思う。
  22. 母親は、世界が自分を中心にまわるべきだと思っているようだ。
  23. 自分が、母親から独立したべつの人間になるのがむずかしいように思える。
  24. 母親があなたの選択をうまくコントロールしようとする。
  25. 自己中心から抑うつまで、母親の気分の振れ幅が大きい。
  26. 母親がどこか嘘っぽく感じられる。
  27. 幼いころから、母親の情緒的な欲求を満たさなければならないと感じてきた。
  28. 母親と一緒にいると、いいように操られているように感じる。
  29. あなたがだれか(人柄や人間性など本来のあなた)ではなく、なにをしたか(成績や功績など)で、母親があなたの価値を決めるように感じる。
  30. あなたを思いどおりに操ろうとする。母親が犠牲者や殉教者のように行動する。
  31. 母親があなたの気持ちを無視してあなたの行動を決める。
  32. 母親があなたと張りあう。
  33. 母親はなんでも自分の思いどおりでないと気がすまない。


本書を読み進めながら、早速「自己愛マザー」チェックリストにマーカーを引いてみた。私は、20個も当てはまった。立派な、「自己愛マザー」の気がある。
皆さんも、やってみてほしい(時には、「ドキッ」とすることもあるかもしれないが)


▼私が、母親と物理的に離れることが出来ないわけ


「そんなにつらいなら、母と離れればいいじゃん」、という声が聞こえてきそうだが、現実は厳しい。

今、母は働いておらず、年金受給の年齢にも達していない。姉弟から生活費を渡している。

「私、もっと職場に近いところで一人暮らしするからね」と言ってみたことがある。
「また変な男と結婚して失敗するよ」と言われた。

現に、母への生活費仕送りに加え、東京での一人暮らしの家賃も捻出するとなると、現状の手取り給与ではとても賄えない。そんなにひもじい思いをするくらいなら、朝と夜(と週末)、正味数十時間しか顔を合わせない母と、一つ屋根の下で暮らして家賃だけは浮かせていた方が、まだいい…はずなのだが。


▼これから、どうしていけばよいのか

物理的に離れることは、現時点では難しいことが分かった。(少なくとも、財政面で自分で自分の首を絞めることになる)では、この後当面の間、一つ屋根の下で暮らすとして、どのように母と接すればよいのか…?

『毒になる母ー自己愛マザーに苦しむ子供』には、「回復のステップ」が5つ紹介されている。


▽回復のステップ 5

  • どう見えるかではなく、どう感じるか→母親の限界を受け入れ、自分が望む母親がもてなかった事実を深く嘆き悲しむ
  • 母親から心理的に分離する→母親から心理的に分離し、ネガティブなメッセージをポジティブなメッセージに再構成する
  • 母親とどう向きあうか→健全な方法で母親と付き合う
  • 自己愛の連鎖を断ち切る→自分自身の自己愛傾向に取り組み、負の遺産をわが子に渡さない

私が一番できていないのは「2. 母親から心理的に分離する」母に関してぶちぶちと文句を言いつつも、最後は結局戻ってきてしまう。
たった一人の親だから大事にしたい、と思う気持ちは大切にしたい。けれど、たった一回の自分の人生を「母」という存在に惑わされて全うできない方が、産んでくれた母に対して、よっぽど親不孝を働いているように思うのだ。

同書では、5つのステップに対する具体的なアクションが提案されている。私も、母親や自分自身の嫌な面に向き合うのはあまり心地いことではないが、ひとりの時間に取り組んでみるつもりである。

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まるこさん
こんにちは。まるこです。34歳、都内で会社員をしています。本業だけの収入に頼らない「複業」を模索中。「まるこの読書会」首都圏で開催しています。読書 / ヨガ / 学び大好きです。 詳しいプロフィールはこちら